最近おこなわれた調査によれば、ルーヴル美術館のレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作"モナ・リザ"は、依然として世界でいちばん有名な絵であるとされる。しかし、世界的な人気にもかかわらず、この絵は謎と神秘に包まれている。この肖像画に描かれた女性は誰なのか?なぜ彼女はわれわれに微笑みかけているのか?なぜレオナルドはこの絵を完成もさせず、売りもせず手元に置いていたのか?なぜ今、それはフランスにあるのか?本書は、レオナルドと"モナ・リザ"をめぐる伝説と歴史をたどりながら、こうしたさまざまな問いに思いがけない真実の答えを提供してくれる。修復や洗浄が不可能といわれる"モナ・リザ"の驚異的な油彩技法も、読者は豊富なディテール図版から見て取ることができるだろう。
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