悲劇のチンパンジー : 手話を覚え、脚光を浴び、忘れ去られた彼らの運命

ユージン・リンデン 著 ; 岡野恒也, 柿沼美紀 訳

本書は、言語実験の衰退にともなって離散したチンパンジーたちのその後の消息を追跡した記録である。彼らの運命はさまざまであった。テキサスへ「島流し」にされたニム。商品として売られ、身元不明になったアリー。生まれ故郷のアフリカへ送られたルーシー。かつて手話を覚え、脚光をあびた彼らは、一時的にもてはやされ、そして忘れられた…。彼らのたどった旅路は、人間の動物に対するあいまいな道徳観や、その時どきの科学の情勢によって強いられた巡礼の旅であった。この本は、研究者の実験動物に対する倫理の問題を投げかけている。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 不満の徴候(人間を映す鏡
  • 手話による会話
  • 目まぐるしい日々
  • 主役たち
  • どろ沼)
  • チンパンジーが人間にかみつく(下火になる
  • セコイアの死
  • チンパンジーが人間にかみつく
  • ゴリラのココとマイケル)
  • 人間がチンパンジーにかみつく(ふえすぎたチンパンジー
  • 人間がチンパンジーにかみつく
  • 一時的な怒り)
  • かすかな希望の光(ルーシー、アフリカへ
  • 野生に帰す
  • 人間の影のなかで)
  • あわれな仲間たち(本音
  • 移りやすい関係
  • あわれな仲間たち)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 悲劇のチンパンジー : 手話を覚え、脚光を浴び、忘れ去られた彼らの運命
著作者等 Linden, Eugene
岡野 恒也
柿沼 美紀
リンデン ユージン
書名ヨミ ヒゲキ ノ チンパンジー
書名別名 Silent partners
シリーズ名 自然誌選書
出版元 どうぶつ社
刊行年月 1988.12
ページ数 240p
大きさ 20cm
ISBN 4886222455
NCID BN0296868X
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全国書誌番号
89060615
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言語 日本語
原文言語 英語
出版国 日本
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