われわれは前作『空想法律読本』で、空想科学の世界を法律的視点から眺めてみた。その結果浮かび上がってきたのは、思いもよらぬ運命に翻弄されるヒーローたちの姿と、一見近寄りがたい法律というものの、意外に親しみやすい顔であった。こうして法律の世界の扉を開いたわれわれの脳裏には、新たな疑問が湧いてくることになった。宇宙人を外国人として扱うなら、故郷を失ったウルトラマンレオは難民認定を受けられるのか?ショッカー怪人が人であるなら、彼らの人権はどこまで認められるのか?アナライザーが森雪のスカートをめくるのは、いたずらの度を超してはいないか?-大好評に応えてお届けする第2弾では、再びヒーローたちの物語を手がかりに、法律という名の迷宮をさらに探索していく。
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