もしもみなさんが、新聞には真実が書かれている、と思っているとしたら、残念ながらそれはとんでもない大まちがいである、と申しあげざるをえない。もしも、ルールは守らなくてはならないとお考えだとしたら、こう申しあげたい。ああ、なんと脳天気な、と。本書は、まちがいだらけの新聞記事にはじまって、不愉快なバス旅行からヘンテコな帽子、さらにはとんちんかんなルールのためにみじめな刑務所暮らしとなる孤児たちの物語である。以上、警告はしておこう。悪党から逃れつつ、さらわれた友だちを追う孤児たちのジレンマは、ますます深まるばかり。おきて破りの不幸が襲う第7巻。
「BOOKデータベース」より