節用集と近世出版

佐藤貴裕 著

室町中期に成立した簡易国語辞書「節用集」は江戸時代には豊かな展開をむかえ、約六百本も出版された。その原動力は、近世的版権(板株)であった。近世節用集の全版権問題の検討を示しつつ、特徴的な事例を採り上げ詳述。問題の核心は本文か、付録か、検索法か。近世節用集の全体像を出版の側面より描きだす。節用集刊行年表付。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 近世節用集の展開(近世節用集史の大要
  • 展開システムとしての「典型」と「逸脱」)
  • 第2部 版権問題各論(『合類節用集』『和漢音釈書言字考節用集』における版権問題
  • 近世節用集の類版-その形態と紛議結果
  • 早引節用集の危機-明和元年紛議顛末)
  • 第3部 『錦嚢万家節用宝』考(合冊という形式的特徴を中心に
  • 不整合の解釈
  • 合冊の背景)
  • 第4部 版権問題通覧(元禄・元文間
  • 宝暦・明和間
  • 安永・寛政間
  • 享和・文化間
  • 文政・天保間
  • 嘉永・明治初年間)
  • 付録 近世節用集刊行年表稿

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 節用集と近世出版
著作者等 佐藤 貴裕
書名ヨミ セツヨウシュウ ト キンセイ シュッパン
シリーズ名 研究叢書 484
出版元 和泉書院
刊行年月 2017.2
ページ数 354p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-7576-0826-9
NCID BB2325762X
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全国書誌番号
22868018
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言語 日本語
出版国 日本
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