佐藤貴裕 著
室町中期に成立した簡易国語辞書「節用集」は江戸時代には豊かな展開をむかえ、約六百本も出版された。その原動力は、近世的版権(板株)であった。近世節用集の全版権問題の検討を示しつつ、特徴的な事例を採り上げ詳述。問題の核心は本文か、付録か、検索法か。近世節用集の全体像を出版の側面より描きだす。節用集刊行年表付。
「BOOKデータベース」より
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