フランス現代史隠された記憶

宮川裕章 著

一国の今は過去を抜きに語れない。華やかに語られることが多いフランスも例外ではない。第一次大戦の激戦地では現在も、不発弾と兵士の遺体で住めない村がある。第二次大戦中のユダヤ人の強制連行への加担の事実は、その重さゆえに負い目としてフランス人の心にのしかかる。アルジェリア戦争を戦った現地兵「アルキ」への冷たい処遇は人権の国の根幹を揺るがす。それらが「悪に抵抗した少数の英雄」レジスタンスの記憶にすがりたい心情につながっている。歴史に苦悩するフランスの姿を、多くの証言から紐解くルポルタージュ。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 第一次世界大戦(撃ち込まれた一四億発-不発弾処理
  • 永田丸の記憶-同盟国だった日本とフランス
  • 反戦の英雄-理想となったジャン・ジョレス)
  • 第2部 第二次世界大戦(ユダヤ人移送の十字架-背負い続ける罪
  • 「ヴィシー政権」-対独協力の記憶
  • 悲劇からの出発-オラドゥール村の葛藤
  • レジスタンスとフランス-心の拠り所
  • ドゴール・フランス・アルジェリア-残った遺恨)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 フランス現代史隠された記憶
著作者等 宮川 裕章
書名ヨミ フランス ゲンダイシ カクサレタ キオク : センソウ ノ ダブー オ ツイセキ スル
書名別名 戦争のタブーを追跡する
シリーズ名 ちくま新書 1278
出版元 筑摩書房
刊行年月 2017.9
ページ数 270p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-480-06980-1
NCID BB24371846
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全国書誌番号
22969207
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言語 日本語
出版国 日本
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