三千世界の鴉を殺し  3

津守時生 著

「シャイターン!」彼を見るなり女テロリストはそう叫んだ。遠い昔、地球にあった宗教で「悪魔」のことを指す言葉。事実、ルシファードの名は「悪魔」を意味した。彼にその名をつけた「母親」は、宇宙をまたにかける長い旅に出ている。その悲しい願いとたくさんの秘密を、胸の奥深く秘めたまま…。サラディンにもまた、遠い昔、悲しい運命で引き裂かれた誇り高く美しい母がいた。ルシファードの言葉でよみがえる痛みに、彼は涙を流す…。波瀾に満ちたルシファとサラディンの生まれ。今、二人の心と秘密が交錯する…。ルシファードの優しさが、サラディンに涙を流させ、そして蓬莱人の血を目覚めさせた。"狩られる"宿命ゆえに、悲しく、つらく、苦しい。凄艶な美貌の軍医は、鏡の中の自身の姿に何を見るのか。

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 三千世界の鴉を殺し
著作者等 津守 時生
書名ヨミ サンゼン セカイ ノ カラス オ コロシ
シリーズ名 新書館ウィングス文庫
巻冊次 3
出版元 新書館
刊行年月 2000.7
ページ数 249p
大きさ 16cm
ISBN 4403540287
NCID BA66857621
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全国書誌番号
20152529
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言語 日本語
出版国 日本
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