正岡子規

前田登美 著 ; 福田清人 編

正岡子規の名は、近代文学において不朽である。彼は俳人であり、歌人であり、写生文家であった。同時に彼の生涯は病魔との闘いの連続であった。二十二歳の若年にして喀血して以来、激痛と高熱に見舞われ、ほとんど病床から離れることは不可能であった。「写生」を基盤とした俳句革新、短歌革新、写生文創始などの偉大な業績は、すべてそういう彼の、小さな病室でなされたのである。しかし彼は野心家であった。日毎に衰弱していく肉体の中で、彼の野望は火のごとく燃えあがった。私たちが今、近代の短詩型文学について語ろうとすれば、まっさきに子規を語り、彼の唱導した「写生」を語らねばならない。彼こそ短詩型文学の父である。おそらく俳句や短歌が消滅しないかぎり、彼の名は永遠に伝えられるであろう。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1編 正岡子規の生涯(不屈の一生
  • やさしい少年時代
  • 大志を抱く-血気に燃えて
  • 野望の鬼
  • 闘病のはてに-短く、たくましく)
  • 第2編 作品と解説(革新の火-俳句
  • 写生の道-俳論
  • 更に短歌を-短歌
  • 既成歌壇攻撃-歌論
  • 写生文の道-小説・随筆)

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 目次
  • 第一編 正岡子規の生涯
  • 不屈の一生 / 8
  • やさしい少年時代 / 11
  • 大志を抱く-血気に燃えて- / 31
  • 野望の鬼 / 55
  • 闘病のはてに-短く、たくましく- / 87
  • 第二編 作品と解説
  • 革新の火-俳句- / 108
  • 寒山落木 / 109
  • 俳句稿 / 126
  • 写生の道-俳論- / 143
  • 俳諧大要 / 144
  • 俳人蕉村 / 153
  • 更に短歌を-短歌- / 159
  • 竹の里歌 / 159
  • 既成歌壇攻撃-歌論- / 174
  • 歌よみに与ふる書 / 174
  • 写生文の道-小説・随筆- / 184
  • 月の都 / 185
  • 小園の記 その他 / 189
  • 松羅玉液 墨汁一摘 病床六尺 / 194
  • 仰臥漫録 / 196
  • 年譜・参考文献 / 199
  • さくいん / 205

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 正岡子規
著作者等 前田 登美
福田 清人
書名ヨミ マサオカ シキ
シリーズ名 センチュリーブックス. 人と作品 ; 2
出版元 清水書院
刊行年月 1966
版表示 新装版
ページ数 206p 図版
大きさ 19cm
ISBN 978-4-389-40111-5
全国書誌番号
67009601
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言語 日本語
出版国 日本
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