鬱の力

五木寛之, 香山リカ 著

「鬱の気分」が日本を覆っている。「鬱」イコール悪と思われているが、本当にそうだろうか?「鬱」こそ人間の優しさ・内面的豊かさの証であり、治療が必要な「うつ病」とは分けて考えるべきではあるまいか。同じ問題意識を抱いた作家と精神科医が、うつ病の急増、減らない自殺、共同体の崩壊など、日本人が直面する心の問題を徹底的に語りあう。戦後六十年の「躁の時代」を経て、これから迎える一億総ウツ時代に、「鬱」を「明日へのエネルギー」に変える、新しい生き方の提案。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • はじめに-時代は「鬱」へ向かう(精神科が特別な場所でなくなった
  • 「ちょっと鬱」くらいが正しい生き方
  • 鬱には生命力が秘められている)
  • 第1部 鬱は「治す」ものなのか(精神医療の現場で起きていること
  • 「なぜ人を殺してはいけないか」と問われたら
  • 「欝な気分」と「うつ病」は違う
  • いまの医療の常識が揺らいでいる
  • 代替医療の流行が問いかける問題
  • 泣くこと、悲しむことから力をもらう
  • 最後には神を信じるアメリカ社会
  • 神なき人生のよるべなき不安
  • 死刑は被害者遺族の心を癒すか
  • 哲学もまた「悲哀」から生まれる)
  • 第2部 日本社会は劣化したのか(時代の先端に立つ人の心が壊れていく
  • 脳は本当にすべてを支配しているのか
  • 生死に関わることを厭う医師たち
  • 病院をコンビニと同じに考える人たち
  • 見えないアパルトヘイトが進んでいる
  • 逸脱した存在を受け入れる豊かさ
  • 一つの人格だけでは生きていけない
  • 崩壊するコミュニティ、病んでいく心
  • 自殺は単なる「一人の死」ではない
  • 高齢期のメランコリーを乗り越えるために
  • あらゆるものは変化していく)
  • 第3部 「鬱の思想」を生きる(雪は「美」か、「病んだ自然」か
  • 言葉の力がもたらす奇跡
  • 歴史は熱狂と閉塞を繰り返してきた
  • 性のタブーが破られた果てに
  • 時代が鬱だから明るさを求める
  • 人にはなぜ「あの世」が必要なのか
  • 鬱の悲しみは仏さんの悲しみ
  • 「人生は苦である」という出発点)
  • おわりに-鬱は力である(文明は鬱のなかで成熟する
  • 自分だけのために生きるのでなく)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 鬱の力
著作者等 五木 寛之
香山 リカ
書名ヨミ ウツ ノ チカラ
書名別名 Utsu no chikara
シリーズ名 幻冬舎新書
出版元 幻冬舎
刊行年月 2008.6
ページ数 250p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-344-98087-7
NCID BA86163545
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全国書誌番号
21517129
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言語 日本語
出版国 日本
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