親孝行の江戸文化

勝又基 著

「孝子良民の表彰は封建制度の強化策」という考えは、戦後になってから固定化されたものである。少なくとも江戸時代の人は、孝をそのように批判的に見ていなかった。江戸の「孝」は、誰もが善と信じて疑わない思想であった。実例をもとに新たな見方をさまざまに提示。今とは違う、その活力と豊かさを掘り起こす!

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 孝文化研究序説(孝子表彰への好意的なまなざし-十七世紀後半の全体像
  • 西鶴は孝道奨励政策を批判しなかった-不孝説話としての『本朝二十不孝』
  • 表彰が人を動かし、作品を生む-駿河国五郎右衛門を例に
  • 表象は説話の起爆剤-駿河国五郎右衛門をめぐって)
  • 第2章 表彰と孝子伝の発生(綱吉による孝行奨励政策の背景
  • 偽キリシタン兄弟の流転-保科正之の孝子認定と会津藩における顕彰
  • 表彰と説話集とのあいだ-岡山藩
  • 宝物としての孝子伝-福知山藩・島原藩)
  • 第3章 孝子日本代表の形成(明代仏教がリードした江戸の孝子伝-元政『釈氏二十四孝』と高泉『釈門孝伝』
  • 儒者が選んだ日本史上の孝子
  • 『本朝孝子伝』刊行直後
  • 弥作が孝子日本代表になるまで-水戸藩の表彰と顕彰)
  • 第4章 藤井懶斎伝-いかにして『本朝孝子伝』は生まれたか

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 親孝行の江戸文化
著作者等 勝又 基
書名ヨミ オヤコウコウ ノ エド ブンカ
書名別名 Filial Piety Culture in the Edo Period
出版元 笠間書院
刊行年月 2017.2
ページ数 410p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-305-70839-7
NCID BB23250278
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全国書誌番号
22864992
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言語 日本語
出版国 日本
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