昭和二十一年八月、山陰に上陸した独軍はまだかなりの戦力を残していたが、"影部隊"の活躍により孤立化し降伏した。一方、日本海を北上中の連合艦隊では、北海道のソ連軍と東北の独軍攻略法について議論されていた。ここで両軍を撃退すれば情勢は小康状態を保つだろうが、戦力が分散されては集中力が発揮できない。山本五十六は決意を固めた。北海道のソ連軍を海へ追い落とし、次いで東北に上陸した独軍を殱滅する。はたして日本は独ソの専制を打ち倒し、世界に平和をもたらすことができるか。佳境の第一部完結編。
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