多様性進化の頂点を極める!さまざまな証拠からカンブリア紀に生まれたと考えられる海洋微小甲殻類カイアシ類は、現在、地球上で最もバイオマスの大きな動物のひとつである。私たちはヒトを頂点とした高度・複雑化こそが進化と思いがちであるが、生命の本質が「はびこる」ことである以上、最多にして最も多様性を獲得した生物も地球の覇者といえるのではないか。浅海の底で生を営んでいた生物が、浮遊生活に挑戦しついには究極のフロンティアである他生命体へ寄生する道を歩みはじめ、さらに爆発的な多様化・バイオマスを獲得する水平進化の道を描き出す。小さな生命の大きな戦略に迫り、進化の本質を問う野心的試み。
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