カネと文学 : 日本近代文学の経済史

山本芳明 著

文学は、いつから食える職業になったのか-。明治時代、文士は貧乏の代名詞だった。日露戦争、二度の世界大戦、世界恐慌という激動の時代に、その状況はどう変化していったのか。痛ましい生活難をしのぎ、出版ビジネスの発展とともに、やがて社会的地位を獲得、ついには億を稼ぐ高額所得者が輩出するまで…。日記や書簡、随筆に綴られた赤裸な記録をもとに、近代文学の商品価値の変遷を追うユニークな試み。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 大正八年、文壇の黄金時代のはじまり(あがる原稿料
  • 売れる単行本 ほか)
  • 第2章 文学では食べられない!(作家と報酬との極めて遠い関係
  • 試された啄木の「文学的運命」 ほか)
  • 第3章 黄金時代の作家たち(島田清次郎とその時代
  • 島田清次郎の栄光と悲惨 ほか)
  • 第4章 円本ブームの光と影(黄金時代の終焉
  • 縮む文学市場 ほか)
  • 第5章 文学で食うために(芥川賞制定における文藝春秋社の戦略
  • それは「純粋小説論」から始まった ほか)
  • 第6章 黄金時代、ふたたび(単行本がまた売れ出した
  • 伊藤整『太平洋戦争日記』の経済学 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 カネと文学 : 日本近代文学の経済史
著作者等 山本 芳明
書名ヨミ カネ ト ブンガク : ニホン キンダイ ブンガク ノ ケイザイシ
シリーズ名 新潮選書
出版元 新潮社
刊行年月 2013.3
ページ数 286p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-10-603724-5
NCID BB12198879
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全国書誌番号
22227925
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言語 日本語
出版国 日本
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