森本哲郎 著
江戸の文人蕪村と、明治の文豪漱石。この二人の間には、磊落な心境に達したいという共通の夢があった。著者は、十五、六歳の頃に二人の作品に親しみ、その驚くべき類似点に気づいた。『草枕』は、蕪村が俳諧で描いて見せた一種の理想郷に惹かれた漱石が、それを小説化したものだ。それどころか主人公の画家は、蕪村自身に違いない-豊富な知識と卓抜な推理が冴える、生きた日本人論。
「BOOKデータベース」より
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