とげ抜き新巣鴨地蔵縁起

伊藤比呂美 著

故郷をおん出て何十年、他国に流離で十何年、親も夫も子も危機で、死と老いと病とが降りかかる。それでも生き抜く伊藤しろみ。この苦が、あの苦が、すべて抜けていきますように。本書は詩であり、語り物であり、また、すべての苦労する女たちへの道しるべである。紫式部文学賞、萩原朔太郎賞をダブル受賞。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 伊藤日本に帰り、絶体絶命に陥る事
  • 母に連れられて、岩の坂から巣鴨に向かう事
  • 渡海して、桃を投げつつよもつひら坂を越える事
  • 投げつけた桃は腐り、伊藤は獣心を取り戻す事
  • 人外の瘴気いよいよ強く、白昼地蔵に出遇う事
  • 道行きして、病者ゆやゆよんと湯田温泉に詣でる事
  • 舌切らず、雀は婆を追い遣る事
  • 梅雨明けず、母は断末魔に四苦八苦する事
  • ポータラカ西を向き、粛々と咲いて萎む事
  • 鵜飼に往来の利益を聴きとる事〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 とげ抜き新巣鴨地蔵縁起
著作者等 伊藤 比呂美
書名ヨミ トゲヌキ シン スガモ ジゾウ エンギ
シリーズ名 講談社文庫 い123-1
出版元 講談社
刊行年月 2011.5
ページ数 349p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-06-276923-5
NCID BB05840779
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全国書誌番号
21938548
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言語 日本語
出版国 日本
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