秘すれば花

渡辺淳一 [著]

秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず-。秘めるからこそ花になる。秘めねば花の価値は失せてしまう…。能を大家・世阿弥が著した芸論書「風姿花伝」の中から、男女小説の第一人者が、現代人へのメッセージとして「五十の教え」を厳選した。これからの時代いかに生きるべきか。苦悩する社会人は必読。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 年来稽古条々-若さ、盛り、老年、それぞれの花(この芸において、大方七歳をもて初めとす-すべて習いごとは、七歳ころから始めるべきである。
  • さのみに、善き悪しきとは、教うべからず-あまり早くから、上手だ下手だと決めつけてはいけない。 ほか)
  • 第2章 物学条々-学びつつ花を知る(又事に因りて、濃き薄きを知るべし-ことに応じて、強く弱く接する妙味を会得せよ。
  • この宛行をよくよく心得べし-周囲の状況には、よくよく心を配るべきである。 ほか)
  • 第3章 問答条々-いかに花を咲かせるか(今日は、能、よく出来べき、あしく出来べき、瑞相あるべし-つぶさに周りを見れば、成否の前兆は自ずと現れている。
  • そもそも一切は、陰陽の和する所の堺を、成就とは知るべし-ものごとはすべて、陰陽が合するバランスが重要である。 ほか)
  • 第4章 奥儀に云う-風を会得し、花を伝える(得たる上手にて、工夫あらん為手ならば、又目きかずの眼にも、おもしろしと見る様に能をすべし-常に工夫している人の芸は、見る目がない素人にも面白いと映るものである。
  • いかなる上手なりとも、衆人愛敬欠けたる所あらんをば、寿福増長の為手とは申し難し-見る人を喜ばせ、幸せな気分にさせてこそ、真の演技者というものである。)
  • 第5章 別紙口伝-人と芸の花とは(散る故によりて、咲く頃あれば珍しきなり。能も住する所無きを、先ず花と知るべし-一点に留まらず、安住せず、つねに変化しつづけるものこそ、花である。
  • ただ花は、見る人の心に珍しきが花なり-相手に新鮮な珍しさを与えるもの、それこそが花で、珍しさが命である。 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 秘すれば花
著作者等 渡辺 淳一
書名ヨミ ヒスレバ ハナ
シリーズ名 風姿花伝
講談社文庫
出版元 講談社
刊行年月 2004.7
ページ数 275p
大きさ 15cm
ISBN 4062748215
NCID BA68204673
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全国書誌番号
20633243
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言語 日本語
出版国 日本
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