人間の生命現象である、脳・神経系の働き、骨格系と筋肉、呼吸器、循環器、消化、排泄、生殖の仕組み、さらには、それらを行っている膜の働き、物質輸送、シナプス伝送、電位の発生、興奮、制御など、人体のあらゆる生理現象の仕組みと働きを扱う科学分野を「生理学」と言います。生理学は基礎医学の中心である同時に、私たち自身が驚嘆するほど精巧な「ミクロコスモス」の存在を教えてくれます。下巻では、動物機能系以外の、内分泌系、循環系、呼吸系、消化器系、泌尿器系、生殖器系、免疫系を取り上げるとともに、細胞の働きを保障する機構である体液と体温の調節について解説します。
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