森銑三 著
緩やかにまた滔々と、流れてやまぬ歴史の河の波間に静かに姿を消していった人びと。その健気で潔い生の軌跡をいつくしんで、硯学が、彼らの在りし日の姿を現世に呼び返す。堀部安兵衛、渡辺崋山、南方熊楠ら著名の人物から、名もない武家娘や流刑の咎人まで。読む人たれの心にも、懐しさが沁み入るように満ちてきて感銘が深い。どの一編も拠るべき確実な史料にのみ基いて叙述されており、世に名高き森史学の人物研究中、白眉の名編である。
「BOOKデータベース」より
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