論文の書き方

清水幾太郎 著

論文やリポートは、なかなか書けないものである。もとより「いかに考えるべきか」を離れて「いかに書くか」は存在しえない。著者は当代一流の文章家。その文体の明晰暢達はひろく知られている。読者は、著者の多年にわたる執筆経験に即しながら、文章というものの秘密を教えられ、文章構成の基本的ルールを興味深く学ぶことができよう。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 短文から始めよう
  • 2 誰かの真似をしよう
  • 3 「が」を警戒しよう
  • 4 日本語を外国語として取扱おう
  • 5 「あるがままに」書くことはやめよう
  • 6 裸一貫で攻めて行こう
  • 7 経験と抽象との間を往復しよう
  • 8 新しい時代に文章を生かそう

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 目次
  • I 短文から始めよう / p1
  • 一千字という世界で
  • 書くという精神の姿勢
  • 短文で修業を始めよう
  • 「槍騎兵」の経験
  • 短文の修業から長篇へ
  • 大論文の前にデッサンを
  • II 誰かの真似をしょう / p23
  • 清水少年の美文
  • 大家の文章を真似しよう
  • 三木清の教訓
  • 主語を大切にしよう
  • 何を肯定し、何を否定するのか
  • 新聞のスタイルを真似してはいけない
  • III 「が」を警戒しよう / p49
  • 『社会と個人』の文体
  • 「が」は小さい魔物である
  • 新聞は「が」が多い
  • 話すように書くな
  • 社交という紐
  • 書き言葉は孤独である
  • 孤独から抜け出る道
  • IV 日本語を外国語として取扱おう / p77
  • 書き始めの苦しみ
  • 日本語を外国語の如く
  • 言葉の意味をきめること
  • 私たちは詩人ではない
  • 母国語に甘えてはいけない
  • V 「あるがままに」書くことはやめよう / p95
  • 「見た通り」の世界と「思った通り」の世界
  • 文章は空間の時間化
  • 書くのは私である
  • 文章は「つくりもの」でよい
  • 文章は建築物である
  • 「無駄な穴塡めの言葉」
  • 「八百屋の隣りは魚屋で……」
  • 「序論」と「結論」とは独立の小建築物だ
  • 自分のスタイルが出来るということ
  • VI 裸一貫で攻めて行こう / p125
  • 書くことは観念の爆発である
  • ゲーテは秘かに準備した
  • 何処を自分は攻めているのか
  • 引用についてのさまざまな問題
  • 裸一貫になって書こう
  • VII 経験と抽象との間を往復しよう / p149
  • 大学の一、二年生と三、四年生
  • 経験の言葉から抽象の言葉へ
  • 明治初年の造語作業
  • 後進国の運命
  • 経験と抽象との間の往復交通
  • 戦後の教育における享受と表現
  • VIII 新しい時代に文章を生かそう / p177
  • カーの講演の恐るべき密度
  • 日本の講演の密度の低さ
  • 主役が容易に現われない日本語
  • 話し言葉における孤独
  • 短くて強い文章を書こう
  • テレヴィジョンの挑戦
  • テレヴィジョン時代の文章
  • 言論弾圧による文体の変化
  • 仮名が多過ぎる文章
  • 文章の本質を生かそう
  • 結び
  • あとがき / p211

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 論文の書き方
著作者等 清水 幾太郎
書名ヨミ ロンブン ノ カキカタ
シリーズ名 岩波新書
出版元 岩波書店
刊行年月 1959
版表示 改版
ページ数 214p
大きさ 18cm
ISBN 4004150922
NCID BB18464909
BN00664345
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
59002766
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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