アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908‐2004)は20世紀を代表するもっとも影響力をもった映像作家であり、数多くのポートレイトの傑作を遺している。時代をいろどった著名人だけでなく、きわだった印象とその容貌に惹かれてごく普通のひとびとを、50年以上にわたり撮影しつづけた。アンリ・カルティエ=ブレッソン財団は、作家自身が収蔵していた作品の管理維持を目的に2003年パリ市内に設立された。本書は、このほど財団が収蔵作品のみで構成したはじめての展覧会を機に刊行されるもので、代表作はもちろん未発表作品も含まれている。
「BOOKデータベース」より