かつての産業ロボットに替わって、むしろゲームプレイするロボットやペットとしてのロボットがいま注目されている。人間や動物とほとんど同じしぐさをするロボットにわれわれはなぜ感動するのか。もともと人とは対立物であった機械に、このような感情移入をするのはなぜなのか。また、将来の医療や介護に役立つ未来のロボットをつくる上で、何がもっとも重要になるのか。長年システム制御の研究に携わり、内外の研究をリードしてきた著者が、このようなロボットの問題の背景にある技術とそれを支える哲学との関係について、思いを語る。
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