歴史的理性の批判のために

上村忠男 著

一人の証言者も残さない徹底的な破壊を、歴史は想起できるのか。民族・国民の歴史が排除してきた「他者」を、歴史は回復できるのか-二〇世紀の廃墟のあとを生きる私たちは、近代の歴史的理性の限界を意識せざるをえない。しかしまさにそれゆえに、わたしたちは廃墟のあとの歴史・異他なる歴史の構想へと歩を進めることができるのだ。あらたな歴史の主体形成の可能性をサバルタンのなかに探る、二一世紀の歴史哲学への問い。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 経験の敗北
  • 1 歴史叙述と語りえぬもの(アウシュヴィッツと証言の危機
  • 「理想的クロニクル」再考)
  • 2 主体について(「われわれの現在」と歴史の原-暴力
  • 事実(Tat‐Sache)としての主体)
  • 3 歴史の異他なる反場所へ(肯定的脱構築、あるいは主体の転成
  • 転移と憑依)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 歴史的理性の批判のために
著作者等 上村 忠男
書名ヨミ レキシテキ リセイ ノ ヒハン ノ タメ ニ
出版元 岩波書店
刊行年月 2002.5
ページ数 267p
大きさ 20cm
ISBN 4000025295
NCID BA56786061
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
20289275
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言語 日本語
出版国 日本
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