倫理の復権

岩田靖夫 著

ロールズ正義論の哲学的背景を西欧倫理思想の伝統に探り、その発端と終末、ソクラテスとレヴィナスに「正義と超越」をめぐる西欧的思考のポジとネガを見定める。一方に、自己実現と競争の支配する世界、他方に、宗教的次元の生存-人間が生きるこの二つの地平を視野に収めて、社会的公正の理論と、超越をめぐる宗教的思考との関係を考える。ギリシア起源の合理主義と、ユダヤ・キリスト教的精神伝統の両面にわたりつつ、人間の社会性から宗教的実存までをつらぬく規範理論を探求した、年来の思索の結実。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • ソクラテスの問い-原点への還帰
  • 第1部 正義論(正義論の基底-ロールズとアリストテレス
  • 公共的合意による倫理-ロールズ哲学の基本的構造
  • 人倫的世界における目的論-アリストテレスにおける自然的正義の基礎)
  • 第2部 ソクラテスにおける超越の地平(ソクラテスにおける超越的なもの
  • 否定の精神と超越への予感-キルケゴールのソクラテス理解によせて)
  • 第3部 レヴィナス存在のかなたへ(超越と倫理-人間のかけがえのなさについて
  • レヴィナスの「無限」-神はどこに、どのように)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 倫理の復権
著作者等 岩田 靖夫
書名ヨミ リンリ ノ フッケン
書名別名 ロールズ・ソクラテス・レヴィナス
出版元 岩波書店
刊行年月 1994.4
ページ数 286p
大きさ 22cm
ISBN 4000024574
NCID BN10640376
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全国書誌番号
94051534
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言語 日本語
出版国 日本
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