岩田靖夫 著
ロールズ正義論の哲学的背景を西欧倫理思想の伝統に探り、その発端と終末、ソクラテスとレヴィナスに「正義と超越」をめぐる西欧的思考のポジとネガを見定める。一方に、自己実現と競争の支配する世界、他方に、宗教的次元の生存-人間が生きるこの二つの地平を視野に収めて、社会的公正の理論と、超越をめぐる宗教的思考との関係を考える。ギリシア起源の合理主義と、ユダヤ・キリスト教的精神伝統の両面にわたりつつ、人間の社会性から宗教的実存までをつらぬく規範理論を探求した、年来の思索の結実。
「BOOKデータベース」より
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