ファロスの王国 : 古代ギリシアの性の政治学  1

エヴァ・C.クールズ 著 ; 中務哲郎 ほか訳

いきりたつ男根をつけた石神、アテナイの街の辻々に立つヘルメス柱像が、ある朝残らず損なわれていた。いったい誰が…前5世紀の事件、ギリシヤ史上最大の謎を解いてみよう。未公刊の壷絵の斬新な解読が重要な手がかりになる。古典期ギリシアの性的成熟のコースとは、家庭生活とは、「饗宴」とはどのようなものだったのか。女性史の視点から、同性愛を含む性関係の実態をイメージ豊かに再構成する。生活のあらゆる場を貫く男性支配、「ファロス主義」の動かし難い証拠。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 遠征、抗議、嘆き、スキャンダル
  • 2 アッティカ神話-不妊の女神、男性の子宮、強姦礼賛
  • 3 ファロスと箱-人間の生殖器の形態に見立てられた世界
  • 4 出産、家事
  • 5 死の花嫁、その多様な現われ
  • 6 アテナイの売春婦-アゴラのお買得品
  • 7 黄金の心を持つ娼婦、幸せな辻君、その他の虚構
  • 8 2種類の女-女性の魂の分裂

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 ファロスの王国 : 古代ギリシアの性の政治学
著作者等 Keuls, Eva C
下田 立行
中務 哲郎
久保田 忠利
クールズ エヴァ・C.
書名ヨミ ファロス ノ オウコク
書名別名 The reign of the phallus
巻冊次 1
出版元 岩波書店
刊行年月 1989.11
ページ数 270, 8p
大きさ 21cm
ISBN 4000020137
NCID BN04114834
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全国書誌番号
90014413
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言語 日本語
原文言語 英語
出版国 日本
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