東国の人びと  第2部 (天地幽明)

村上一郎 著

[目次]

  • 第一の章
  • 一 その朝の久七の、さながら阿武隈の急流に巻く渦のような憤怒を胸に、 / 6
  • 二 その夕刻、権堂の屋敷では、珍しく機嫌のわるい主人の惟中に、 / 14
  • 三 凶作は五十年目にやって来る、とは、奥州の農民の昔からの語り伝えで、 / 28
  • 四 冬枯れの柿の木畑は明るかった。大きなヴィジョンを、僕らは今こそ持たねばならんのだぞ、と / 43
  • 五 「何だ、-酒は体にさわるのかね、善さん」 / 62
  • 六 「われの神を知るや、なお神のわれを知るがごとし。また何ぞあきたらぬところあらんや」 / 76
  • 七 何ごともないような静かな朝であった。 / 95
  • 八 地券はたしかに、昨夜のまま、仏壇の暗い扉のかげに / 109
  • 九 待たされているお求さんの家の離れに、桃の匂いがした。 / 124
  • 第二の章
  • 一〇 秋立つ日の孤独が喨々と鳴る。 / 138
  • 一一 青年の死は、いつの世にも、事実よりは何ほどか美しく想像される / 161
  • 一二 北国に訪れる収穫のとき。村はそれぞれ生き生きと / 175
  • 一三 阿武隈の冷い流れを越えて、橋桁の組上げられる頃 / 190
  • 一四 母の懸念は、杞憂ではなかった。 / 203
  • 一五 きいがその翌朝、うって変ったよそよそしさで、挨拶も冷たく帰ってゆく伊東を見送り、 / 211
  • 一六 ひとが四十の歳をこえようとして、なお気が変り、考えなおし、或いは心に迷うことのあり得るのは / 220
  • 一七 三道口の山の端に陽が上ると、まだ木の目も新しい阿武隈橋の欄干が、 / 230
  • 一八 壮介が衰えた体を休めるひと部屋からは、晴れた日、赤城の山裾が / 238
  • 一九 明治十九年十月三日、前年宣告された判決に従って死刑に処せられた琴田岩松らの / 251

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 東国の人びと
著作者等 村上 一郎
書名ヨミ トウゴク ノ ヒトビト
巻冊次 第2部 (天地幽明)
出版元 理論社
刊行年月 1959
ページ数 268p
大きさ 18cm
全国書誌番号
58000583
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言語 日本語
出版国 日本
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