ダンテの文学思想 : 「神曲」浄罪篇ⅩⅩⅣ,49-63を中心として

黒田正利 著

[目次]

  • 目次
  • 序 / 1
  • I ダンテの文学思想又は批評を組織づけるための基礎 / 1
  • II ダンテの文学思想の輪廓 / 9
  • (1) 古典文学に関する批評ローマ詩人中特にVirgiliusについての崇敬。
  • (2) Provençe文学についての意見-イタリアの所謂Poesia d'ArteとProvençe文学との関係-ダンテが選んだProvence詩人の範囲-及びその特色-triumviri-Sordelloについての考察。
  • (3) イタリア文学について-De Vulgari Eloquentiaの地位-その他の資料-
  • (1) Siculo-Provenzale-Sicilianumの意義-文学として興味の深い`Contrasti'と`Lamenti'-ダンテが選んだ詩人達-Jacopo da Lentino-過渡期を代表するGuittone d'Arezzo-Brunetto Latini-
  • (2) 新時代の「父」としてGuido Guinizelli-
  • (3) 所謂新詩派-Guido Cavalcanti-Cino da Pistoja-青年ダンテとその他の詩人達。
  • III ダンテの文学に関するマニフェスト / 46
  • (1) `Le nuove rime'`il dolce stil nuovo,'
  • (2) `dall'uno all'altro',
  • (3) マニフェストについての再検討
  • IV `Le Nuove Rime'と`Il Dolce Stil Nuovo'. / 63
  • V Dall' Uno All' Altro / 68
  • (1) 旧新両派の詩風の区別-ダンテが与えた詩の標準に基づく区別-諸説の不十分なる点-
  • (2) Foreseの言葉に依る示唆-
  • (3) Vulgari Eloquentiaでcanzoneの論究を中絶した理由-
  • (4) `Mirabile Visione'の意味-この幻とCommediaとの関係-
  • (5) `Donna gentile'とダンテの内的革命-
  • (6) 二人のGuidoとは誰か-Guido GuinizelliとGuido Cavalcantiなりと推定する理由-流派の詩から独創的傑作へ。
  • VI ダンテの所謂Amoreについて / 87
  • (1) ダンテに於けるamoreの思想とその展開-有生に於ける親近性と人間に於ける理性-宇宙の大法-人と人,人と自然,人と神との無碍融通-ダンテの体験-
  • (2) Vita NuovaとBeatrice-Beatriceへの愛を契機とするVita NuovaとConvivioとCommediaの親密な関係-ダンテの内的発展との関係-Vita Nuovaの構成要素-amoreの梯子-
  • (3) 聖女donna angelicataの誕生-感性美,智慧光,慈悲光,祝福-Beatrice,Lucia,Maria-
  • (4) `Donna gentile'は脇侍的位置-死せる本尊と活ける脇侍との対立と融和-残されてある事実上の問題-
  • (5) Convivioにいう比喩としての女性たる`Filosofia'-新思想又は真実な智的追究-
  • (6) 地上楽園にてダンテが受けた厳しい問責の謎,これと同じ内容のものと考えられる言葉の意義-三様の解釈,
  • (1) 愛慾と道徳,
  • (2) 智識追求の問題,
  • (3) 詩の性質からの説明-ダンテ一身に於けるSturm-und-Drang.
  • VII イタリア文学に対する批判 / 116
  • (1) Siculo-provenzale-プロヴァンスのdolci canti d'amoriに於ける功罪-Daniel-シチリア詩派の模倣と陳腐と個性を欠くこと-ダンテが特にシチリア派を重要視した理由-Jacopo da Lentinoの女性礼讃-Guittone d' Arezzoのamoreに関する思想-彼の重要な位置-詩人としての実際-Bonagiuntaが殊更に選まれたこと-
  • (2) 新興詩派(le vostre penne)
  • (a) Bologna 派を代表する Guinizelli-その性格と詩の特色-amore の思想-canzone:`Al cor gentil ripara sempre amore'-その影響-
  • (b) 「高雅秀麗なる愛詩」-Guido Cavalcanti-彼とGuinezelli-彼の詩の特色-metafisica amorosa-canzone:`Donna mi prega,perch'i voglio dire.-その解説と批評-Guidoの`donna'-流を同じうする詩人達。
  • VIII ダンテの作品について / 151
  • IX ダンテのRimeについて / 164
  • X 結語 / 173
  • 註記 / 186
  • 索引 / 213

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 ダンテの文学思想 : 「神曲」浄罪篇ⅩⅩⅣ,49-63を中心として
著作者等 黒田 正利
書名ヨミ ダンテ ノ ブンガク シソウ : シンキョク ジョウザイヘン24 49 63 オ チュウシン ト シテ
出版元 日本学術振興会
刊行年月 1955
ページ数 219p
大きさ 22cm
全国書誌番号
55008725
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言語 日本語
出版国 日本
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