第2回ビデオ・テレビ・フェスティバルは、「デリケート・テクノロジー」というコンセプトのもとに、電子メディアと人間の想像力・意志が切り結ぶリアリティとビジョンについて各国のアーティスト/研究者に問いかけるという方法をとりました。参加者がそれぞれに、独自の表現でこのコンセプトに答えてくれています。第1回ビデオ・テレビ・フェスティバルは、電子社会におけるメディアの交差をテーマに、ビデオ・アート20年の歴史をふまえて多角的に討論し、一般社会との接点を求めました。第2回は、現実とより鋭角で交わり、人間の想像力の側からの社会の動態を生み出すエネルギーとしてのビデオ・メディアの実像を求める作業となりました。そこでは最先端技術のハイビジョンも、人間の内的知覚との関連においてとりあげられています。
「BOOKデータベース」より