大手出版社の女性編集者の謎の爆死のあと、里見高校2年生の伏見しのぶと荘田礼子は、同級生の亀井微笑子が"手首"だけを残して消失するという不気味な事件に遭遇した。その日、那須高原では"金毛白面九尾の狐"が化けた殺生石が崩れて"奥の細道探訪ツアー"の一行が生き埋めになった。礼子としのぶは、保健室で巫女柴先生に迫られる浜路透を目撃、その直後、口裂けジョーズと化した巫女柴先生が襲いかかってきた。しのぶは3階の窓から飛びおりたとき、微笑子の"手首"に助けられた。彼女の掌には「孝」の文字が牡丹の花に浮かびあがって…。
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