ナボコフの1ダース

ナボコフ ウラジミール【著】<Nabokov Vladimir>;中西 秀男【訳】

「唯一の真実の数は1であり、残りは単に繰り返しにすぎない」このナボコフの発言は、ジョイス、プルースト、プーシキンなどの文学遺産を通ってプロチノスまで遡ることができる。現実が虚構の繰り返しか、その逆か。ともかく合わせ鏡ともいうべき意識の地獄を覗くために双生児のイメージが多用されるのは当然のことだ。同姓同名の男にまちがわれてレストランの鏡をこわしたといって逮捕されたり、借りたこともない本の返済を迫られるポオの「ウイリアム・ウイルスン」を思わせる「一族団欒の図、1945」、18才で傑作を書いてロシアのランボーといわれ、24歳で溺死したはずの詩人ペーロフを自称する老人が記念祭に現われる「忘れられた詩人」、家族から見世物にされる怪物双生児の話を読まれるがいい。本書は文体の魔術師ナボコフの溜め息の出るような美しい短編集である。

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 ナボコフの1ダース
著作者等 中西 秀男
ナボコフ ウラジミール
書名ヨミ ナボコフノイチダ-ス
シリーズ名 サンリオ文庫
出版元 サンリオ
刊行年月 1987.1.20
ページ数 302p
大きさ 15cm(A6)
ISBN 4387861878
言語 日本語
出版国 日本

掲載作品

著作名 著作者名
「いつかアレッポで…」 ナボコフ ウラジミール
ある怪物双生児の生涯の数場面 ナボコフ ウラジミール
アシスタント・プロデューサー ナボコフ ウラジミール
フィアルタの春 ナボコフ ウラジミール
マドモアゼルO ナボコフ ウラジミール
ランス ナボコフ ウラジミール, ナボコフ ウラジーミル
一族団欒の図、1945年 ナボコフ ウラジミール
初恋 ナボコフ ウラジミール
合図と象徴 ナボコフ ウラジミール
城、雲、湖 ナボコフ ウラジミール
夢に生きる人 ナボコフ ウラジミール
忘れられた詩人 ナボコフ ウラジミール
時間と引き潮 ナボコフ ウラジミール
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