本書で提案するのは、ビジネスモデルを活性化させ、クリーン・エネルギーをめぐる競争に勝つための新たなビジョンだ。それは、政策によって強制されるものではなく、持続的な利益を目指すビジネス主導で行われる。描かれているのは、現在から格段の経済成長を遂げた2050年への道筋と競争戦略である。そこでは石油や石炭、核エネルギーは無用で、天然ガス使用量も現在の3分の1以下となる。新たな発明も不要だ。「新しい火の創造」は、利益と雇用から、国家安全保障や健康、環境への責任まで、理路整然と、収益性のある実際的な道筋を指し示している。さらには、明晰かつ巧みに、企業が新たなエネルギー時代を築くという、驚くべき機会を明らかにしている。
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