1968年ビルマ(現ミャンマー)-。英国で幸せな家庭生活を送っていたアウンサンスーチーは、母の看病のため久しぶりに祖国・ビルマに戻ることになった。そこで目にしたのは、学生による民主主義運動を軍事政権が武力で制圧する惨状…。そんな中、「ビルマ建国の父」と死後も多くの国民から敬愛されるアウンサン将軍の娘の帰国を聞きつけた民主主義運動家たちがスーチーの元に集まり、自分たちのリーダーになって欲しいと懇願する。不安を抱きながらも民衆の前で選挙への出馬を決意するスーチーだったが、それは軍事独裁政権との長い闘いの始まりであり、愛する家族とのひき裂かれた辛く激しい人生の始まりを意味していた…。
「BOOKデータベース」より