反転する福祉国家 : オランダモデルの光と影

水島治郎 著

一九八〇年代、ワークシェアリングを通じて経済危機を脱したとされるオランダは、近年は女性や高齢者、障害者、福祉給付受給者らの就労を促す雇用・福祉改革を進め、国際的な注目を浴びている。ワーク・ライフ・バランスやフレキシキュリティを促進するなどの先駆的な改革は、福祉国家再編や社会的「包摂」の成功例とされている。しかしオランダは同時に、反イスラム感情の高まりとともに「移民排除」と「移民統合(同化)」へと大きく舵を切り、移民・難民政策を転換した。その背後には、大衆的な支持を集める新右翼政党の躍進があった。社会的「包摂」を積極的に推進しているオランダが、移民・外国人の「排除」を進めているのはなぜなのか。一見すれば対極にみえる現象に通底する論理は何なのか。「モデル」(光)と「アンチ・モデル」(影)の交差するオランダ政治を考察し、現代社会の構造的変容を浮き彫りにする。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 光と影の舞台-オランダ型福祉国家の形成と中間団体(現代政治の歴史的文脈
  • オランダにおける「保守主義型福祉国家」の成立
  • 中間団体政治の形成と展開)
  • 第2章 オランダモデルの光-新たな雇用・福祉国家モデルの生成(大陸型福祉国家の隘路
  • 福祉国家改革の開始
  • パートタイム社会オランダ
  • ポスト近代社会の到来とオランダモデル)
  • 第3章 オランダモデルの影-「不寛容なリベラル」というパラドクス(移民問題とフォルタイン
  • フォルタイン党の躍進とフォルタイン殺害
  • バルケネンデ政権と政策転換
  • ファン・ゴッホ殺害事件-テオ・ファン・ゴッホとヒルシ・アリ
  • ウィルデルス自由党の躍進)
  • 第4章 光と影の交差-反転する福祉国家(福祉国家改革と移民
  • 脱工業社会における言語・文化とシティズンシップ)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 反転する福祉国家 : オランダモデルの光と影
著作者等 水島 治郎
書名ヨミ ハンテン スル フクシ コッカ : オランダ モデル ノ ヒカリ ト カゲ
出版元 岩波書店
刊行年月 2012.7
ページ数 237,3
大きさ 20cm
ISBN 978-4-00-024466-4
NCID BB09671709
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全国書誌番号
22138065
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言語 日本語
出版国 日本
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