無声映画芸術の成熟 : トーキーの跫音1919‐1929

サドゥール ジョルジュ【著】<Sadoul Georges>;丸尾 定;出口 丈人;小松 弘【訳】

1927年10月6日の『ジャズ・シンガー』のプレミアは、ワーナー・ブラザーズ社にとって勝利だった。観客は歌を鑑賞した。唇の動きが歌詞と一致し、オーケストラの調子が損なわれることもなかった。アル・ジョルスンが老いた母のほうを向いて短い言葉を言った時、この映画は熱狂を巻き起こした。ニューヨーク中が、そのあとアメリカ中が、撮影中に思いついた"You ain't heard nothing yet!"という台詞を聞くために殺到した。トーキーの跫音が近づく1920年代、世界の映画は多様な試みを発展させていく。アメリカでは、フラハティが『極北の怪異』で大成功を収めドキュメンタリーというジャンルを確立する。フランスでは、リヒター、レジェといったアヴァン=ガルドの作家たちが登場し、クレールやルノワールが映画の世界に名乗りをあげる。デンマークではドライヤーが『裁かるるジャンヌ』を撮り、ドイツでは巨匠ラングに続くパプストがウーファ社の主要な監督となり、ソ連ではプドフキンとドヴジェンコがデビューを飾る。一方、産業としての映画を制覇したハリウッドでは、ルビッチュ、スタンバーグ、ムルナウといった外国人監督が活躍し、トーキー時代を担う若き監督たちが育っていく。「映画の発明」「映画の先駆者たち」「無声映画芸術への道」「無声映画芸術の開花」の各巻に続き、映画の歴史を精緻に再構成する最大最良の映画史、ついに完結。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 ロバート・フラハティとドキュメンタリー映画
  • 2 フランス映画1925‐1929
  • 3 カール・ドライヤーの展開
  • 4 一九二七年の危機からトーキー到来にかけてのドイツ映画
  • 5 一九二〇年代末のアメリカ
  • 6 プドフキンとドヴジェンコのデビュー、一九二六年から三〇年にかけての映画
  • 7 トーキーの到来

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 無声映画芸術の成熟 : トーキーの跫音1919‐1929
著作者等 Sadoul, Georges
丸尾 定
出口 丈人
小松 弘
サドゥール ジョルジュ
書名ヨミ ムセイエイガゲイジュツノセイジュク : トーキーノアシオト19191929
シリーズ名 世界映画全史 12
出版元 国書刊行会
刊行年月 2000.7.25
ページ数 357,20p
大きさ 21cm(A5)
ISBN 4336034524
NCID BA47937337
※クリックでCiNii Booksを表示
言語 日本語
原文言語 フランス語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

Yahoo!ブックマークに登録
この記事をクリップ!
Clip to Evernote
このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想