石童丸 : 苅萱

野華山人 著

[目次]

• 標題
• 目次
• 月見の酒宴 / 1
• 美人を探がしてくれ / 9
• 一大事の元は美人 / 18
• 和子様は工合よく拵へられまするか / 26
• 不思議なる薬 / 36
• 脇差の鞘に大剣は納まらぬ / 46
• 禅家の悟道は是れ / 54
• 又もや一大事出来 / 60
• 何んでも出産は出来ぬ / 68
• 奥方のお見舞 / 72
• 障子に映つた怪しい影 / 78
• 酒ではない米の水じや / 85
• 禅師何故魚を喰はれぬ / 94
• 思はぬ額の鉢合せ / 101
• 又もや一大事が起りました / 110
• 愚僧の衣と網代笠 / 119
• 甚だ以つて不思議千万 / 128
• 殿の御不例どうも不訝しい / 137
• 是れは又意外な秘密 / 145
• 少々の訳とは何んだ / 154
• サア返答によつては容赦致さぬ / 161
• 御家を亡ぼす大不忠者奴ツ / 171
• 御身壮健なやうにと石童丸と申し上げる / 180
• 何事も父に従ふが人の道 / 186
• 如何にお隠しになつても駄目 / 206
• 一時の感じは春の雪じや / 220
• 一切の執着を去つて心を練れ / 226
• 山なす大濤はアツと云ふ間 / 231
• コレお女中確かりさつしやれ / 240
• 鬼のやうな叡空上人 / 248
• 刀の鞘は不思議の縁 / 257
• 悦んだのは束の間 / 267
• 親子地蔵の縁起は夫れ / 276

「国立国会図書館デジタルコレクション」より