2015年、高速大容量の通信技術、光ソリトン通信を実用化したSOCOM社は、ネット上の不審なノイズ"ソリタリー・パケット"の排除のため、大河内未紀をリーダーとするエンジニア集団による対策チームを設立した。2058年、量子コンピュータ"フェイント・ボイス"の破壊作戦中に特殊電脳兵の林一等通信兵らは、未知の空間へ迷い込む。エンジニアと特殊電脳兵の時空を超えた邂逅が露わにした、壮大な極秘計画-その中心で、悲劇の少女は、この星の未来を予言する。現役の微生物学者にして劇団の作・演出家が、伝説の本格SF演劇を自ら改訂小説化。
「BOOKデータベース」より