我輩はフロックコートである

織戸正満 訳述

[目次]

  • 標題
  • 目次
  • (一) 実際面白い此現世界・我利我利亡者の人間・釈迦の説法も聞く人にあり、小野の小町も一皮剥けば醜い髑髏 / 1
  • (二) 水の流れと人の行末・現在の我輩・死を恐るる人間・我輩の生れと当時の社会 / 3
  • (三) 我輩の希望は裏面の素破抜・九尺の鬚男・我輩の聞いたる鬚男と洋服屋との会話 / 6
  • (四) 我輩の見たる服屋の主人・男らしい犠牲・今の書生と昔の書生・我輩を着る位の人間は / 9
  • (五) 窓より往来を眺めたる我輩の観想・フロツクコートの注文に来れる鬚公・我輩の満足・唯頼みなるは月賦払の注文・遺繰の五円札たつた一枚 / 12
  • (四) 我輩弥々鬚公の家族・一度に帰る人間・勝手の熱を吹く人間・外面女菩薩内心夜叉鬚公の氏名と素性 / 16
  • (七) 加減の悪い我鬚公・我鬚公は親子二人の命の親 / 20
  • (八) 鬚公の命は酒ばかり・小言の手紙より金を送つて来た時の手紙の方が心にしみ渉る・一人暮しの吾主人 / 23
  • (九) 書生時代の友人三人の来訪・手酌の酒宴 / 27
  • (七) 風変とな忘年会・阿部さんの病気・アア気の毒なことだ / 31
  • (八) 一寸先あは闇だ・随分大将も苦労人だ・阿部さんは命の親 / 35
  • (九) 分らぬものは人の行末・罪悪の影にはさつと女性・親の財産あてにすりや / 39
  • (十) 渡る世には鬼がない・漸く六銭の銅貨に有付いて / 42
  • (十一) 三界に家はないもの・団子の様に転げ落ちてこそ / 46
  • (一二) 一片の情即ち然りである・孤影瓢然 / 49
  • (十三) 高潔水の如き心事・昔日の御厚誼に報ゆるの期 / 53
  • (十四) 三日見ぬ間の桜・思出として我輩の説をさいてくれ / 57
  • (十五) 乃至借金で年がこせないか・貴君の苦は私に較べると / 60
  • (十六) 新調のフロツクコート・今日僕の進水式 / 64
  • (十七) 金もこんなにたまるとな・奥さんに嫌はれ党・朝の雪見酒 / 68
  • (十八) 愈々阿部の入院・矢張り同じこと・アア可愛想に / 71
  • (十九) 御老体貴女は・七転八起きの世の中 / 75
  • (二十) 又そんな事でも・思出しては老母の操り言 / 78
  • (二十一) 車上に於て社会を見廻したる我輩・沈思の鬚公我輩 / 82
  • (二十二) 恐るべし二千円の高利貸人間の表面と裏面とは全く正反対 / 86
  • (二十三) 高利貸よりの金は誰の為めぞ・我輩の聞いたる鬚公と高利貸の会話 / 90
  • (二十四) 人は皆其弱点を利用す・矛盾せる世の中・我輩の見たる鬚公の面想と恋 / 94
  • (二十五) 高利貸に出会つた主人公・我輩の聞いたる両人の理と情の応戦 / 98
  • (二十九) コラ金貸君一杯やれ・今の人共は金を欲しがる・呼鳴金なるかなかな / 101
  • (二十七) 弥々肉迫せる高利貸・大酒飲の長浜と其人格長浜の大活撃 / 105
  • (二十八) 秋本責任は俺が引受けた・もう大抵にして置け・ウヌ己れ覚えて居ろ / 108
  • (二十九) 一夜明けた今日の喜び 吾輩フロツクコートの直踏み・偽善は時に取つて必要なるか / 112
  • (三〇) 新年会席の思ひ思ひ・社長殿の裏面美形のお酌・鬼の居中の洗濯 / 116
  • (三十一) 吾輩を借りに来る奴もある・主人公快く吾輩貸出しを承諾した・之から他方面の観察か / 120
  • (三十三) 広瀬の俸職・出版事業大失敗・花咲く時の来れかし / 123
  • (三十四) 本屋主人の来訪・暗に原稿料の催促 / 127
  • (三十五) シルクハツトは頭の上で遊んでゐる小間使はクスくス・恥のかき損 / 130
  • (三十六) 足利時代の徳政・便所の内で御願ひ状・シルクハツト借用の一件の成立 / 134
  • (三十七) 出れば借金取りにせめられるし出なければ書留が取れず苦-楽 / 138
  • (三十八) 春宵一刻千金も要するに平凡・歌留多会は一種の鰹節 / 143
  • (三十九) 噫無常なる哉人生・片遣身の言葉・気に掛るは敏ばかり / 144
  • (四十) 恩人に娘の押売・畢竟情と意の戦争・情は遂に最後の勝利者人里遠き谷間匂ふ百合の俤 / 148
  • (四十一) 波瀾多き五十六年の歴史・最後の幕は悲哀の二字 / 152
  • (四十六) 機の抽斗に美人の写真・自称三国一の好男子・派手な浴衣着の女学生 / 154
  • (四十二) 六尺の丈夫をも斃す美人の威力・噫鬚さんは恋の色盲・奇しくも不思議なるは恋 / 157
  • (四十三) 失せしか掌中の玉・物謂ふ草花の便り・契りし固き約束 / 160
  • (四十四) 空気の満ちた風船玉・義理と人情の首械・曰く虚飾的の動物は人間なりと / 163
  • (四十五) 紅葉散る秋は臨終近き人世の晩年・愈々迫る敏ちやん結婚問題 / 167
  • (四十六) 思ひ惹けぬ老母の説明・足元から鳥が立つ / 170
  • (四十七) 健気なる敏嬢の覚悟・人間ならぬ僕も泣いた・女は子を産む道具・女性に一貫せる二つの美点 / 174
  • (四十八) 捨てんか懲・就かんか義理に・墓前の邂逅・終生独身 / 178
  • (四十九) 百舌鳥鳴く木蔭に悲哀の語・有意転変の運命に弄れし敏嬢の行末 / 181
  • (五十) 歴史のタイブは同一・正月早々のラブレター・大に有意味の静養 / 184
  • (五十一) 恐ろしい哉女・隣室の喃々の痴話・郵便の途迷ひ・花婿野呂甚蔵 / 188
  • (五十二) 嬶と畳は新しい程いい・詐欺的結婚・表は紳商・裏は素漢貧のビービー / 191
  • (五十三) 最も巧な融通手段・囚はれたる花嫁・報知電報の緊急事件とは何 / 195
  • (五十四) 世なれぬ妻君・持つぺきものは金持の嚊・同情すべき金力結婚の犠牲者・所謂低きとは何・高きとは何 / 199
  • (五十五) 猿にも衣裳・頼み難なき恋の威力・破倫なる処女の行為離縁の請求 / 202
  • (五十六) 振られ男の繰言・精神的の自殺・華族尊きか・金力重きか人生の一大教訓 / 206
  • (五十七) 新橋停車場の出向ひ・五ケ年振りの帰朝・フロツクコートと壮士の喧嘩 / 210
  • (五十八) 青年時代の喧嘩大将・虎の威をかるフロツクコート・結局擲り得・全く泥棒的行為に違ひない / 214
  • (五十九) 満員電車・デモ紳士のロハ乗り・馬糞を錦じ包だデモ紳士・フロツクコートの巾着切り / 216
  • (六十) 属官拝命が十五年前・一対のフロツクコート・嵩む夜賃が五ケ月分・差し迫るエンゲイジデイは今日 / 220
  • (六十一) たつた拾五円・凶か吉か・什うしやう食ひ尻の勘定は / 223
  • (六十二) 長屋馴染の惣七君・君の名論卓説・国家の急務は下層民保護にあり / 228
  • (六十三) 惣七君の質屋開業動機・基督教信者の慈善家・質屋はまるで紳士の更衣場・不徳義極る紳士の苦面 / 232
  • (六十四) 国家社会上の大問題・経済上の原則・二千職工の運命を双肩に担た怪男子・瓢然辞職 / 236
  • (六十五) 変れば変る昨日今日・ボツケツトに僅一銭堂々たるフロツクコートの就職難 / 239
  • (六十六) 桜樹の下・鉄腸男児感慨す・相抱いて渡る夢の浮橋・泣いて呉れ読者諸君・可憐なる敏子の運命に / 243
  • (六十七) さらば諸君 / 246

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 我輩はフロックコートである
著作者等 織戸 正満
書名ヨミ ワガハイ ワ フロックコート デ アル
書名別名 Wagahai wa furokkukoto de aru
出版元 秀美堂
刊行年月 明43.5
ページ数 247p
大きさ 19cm
全国書誌番号
41013288
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言語 日本語
出版国 日本
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