精神分析における境界侵犯 : 臨床家が守るべき一線

グレン O. ギャバード, エヴァ P. レスター 著 ; 北村婦美, 北村隆人 訳

臨床家が越えてはならない一線を越えること、それを「境界侵犯」という。本書は、精神分析における「境界侵犯」の倫理的問題について、多面的理解を試みた著作の翻訳である。本書の美点は、3つあげられる。まず、普段表に出ることのない境界侵犯の事例が、豊富に紹介されていること。2つ目に境界侵犯をおかした治療者を類型化し、それぞれの精神力動を示したこと。そして最後に境界侵犯が生じた際に個人や組織がとるべき対応を、非常に具体的に論じていること、である。これらについての論述の包括性と具体性を備えた本書は、倫理的な問題が重視されつつある現代の臨床家にとって、欠かせない1冊になるであろう。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 精神分析における境界概念
  • 第2章 境界と精神分析過程
  • 第3章 分析の枠組み、分析的境界、そして分析的対象
  • 第4章 境界とジェンダー
  • 第5章 精神分析における境界侵犯の初期の歴史
  • 第6章 性的境界侵犯
  • 第7章 非性的境界侵犯
  • 第8章 転移の運命:終結後の境界
  • 第9章 精神分析のスーパービジョンにおける境界
  • 第10章 組織の対応

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 精神分析における境界侵犯 : 臨床家が守るべき一線
著作者等 Gabbard, Glen O.
Lester, Eva P.
北村 婦美
北村 隆人
レスター エヴァ・P.
ギャバード グレン・O.
書名ヨミ セイシン ブンセキ ニ オケル キョウカイ シンパン : リンショウカ ガ マモルベキ イッセン
書名別名 Boundaries and boundary violations in psychoanalysis
出版元 金剛
刊行年月 2011.11
ページ数 288p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-7724-1221-6
NCID BB07569949
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全国書誌番号
22025965
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言語 日本語
原文言語 英語
出版国 日本
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