「厭だ。厭だ。厭だ-」同期深谷の呪詛のような繰り言。パワハラ部長亀井に対する愚痴を聞かされ、うんざりして帰宅した"私"を出迎えたのは、見知らぬ子供だった。巨大な顔。山羊のような瞳。左右に離れた眼。見るからに不気味な子供がなぜ我が家に?しかし、妻はそんな子はいないと言う。怪訝に思う私。幻覚か?それが悪夢の日々の始まりだった-。周囲で「厭な」ことばかりが続く深谷。そんな彼にも、厄介な上司との決着の時が!ぞっとしてげんなりする、なのにやめられないバッドトリップ・ノベル登場。
「BOOKデータベース」より