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史学俗説弁
広池千九郎 編
[目次]
- 目次
- 厩戸皇子が八人の訟を一時に聴きしとは国史の誤也
- 清和天皇相撲の勝負に因て即位せしとは誤也
- 延喜天歴の聖代と云説は誤れり
- 醍醐天皇寒夜に御衣をぬきて民の苦を知り給ふとは誤説也
- 宇治稚郎子百済より上れる表を踏給ふとは正史の或る記事によりて誤りたり
- 南朝の准后廉子追ひ出され給ひしとは誤也
- 道臣命は物部の祖にして武士をもののふと訓するはじめといふ説は誤也
- 日本に華表ありと云は誤也
- 拍手は神を呼び又は神を拝する法と云は大なる誤也
- 伊弉諾伊弉並尊一女三男を生み玉ふとは誤也
- 素盞鳥尊領地を争ひしは虚妄也
- 内侍所を女官の司る原因
- 天照太神を呉の太伯と云は誤れり
- 豊玉姫の伝には国史上重要なる処に大誤あり
- 神無月とは国史上大なる誤也
- 少彦名命こそ粟島に住み玉ひけれ
- 松浦大明神は藤原広継を祀ると云ふは誤也
- 神をかみと訓するはかみの中略とは誤也
- 神書にあやしきこと多しとは之を文学上の意味を以て人事的に解し得さるによる
- 応仁天皇尾籠と勅ありしとは誤也
- 用明天皇豊後国真野長者の牧童となりし事なし
- 天智天皇山科に行幸有りて崩せしとは大なる誤也
- 北条時頼微行して民の疾苦を問ひしとは誤なり
- 北条時頼は希代の奸人なり
- 佐野源左衛門は名ありて人なし
- 太田道灌死期辞世の歌を咏せす
- 源義経の生長に関する寄恠の説は悉出処あり
- 堀川夜討の時静長刀を以て敵をふせく説は誤也静形長刀の説も誤也
- 景清。三尾谷。の錏引に妄説也
- 景清。忠光。盛嗣。の三人頼朝をねらひたる事跡には大誤あり
- 景清東大寺にて頼朝をねらひたる事及擒となり牢を破り眼をくじりたりと云事大なる誤也
- 其説の出処には種々の事情あり
- 渋谷金玉丸と土佐房昌俊を同一人と云は誤也
- 源頼光に四天王ありしと云は妄也
- 平井保昌は頼光の臣にあらず
- 酒顛童子の談は正史に出たる者也
- 頼光の事跡にある種種の附会は文学上考究の値あり
- 公時の事跡には誤あり
- 鵼薩摩守忠度菔に短冊をつけしとは誤也
- 仁田忠常富士の狩に野猪をとどむる説は大なる誤也
- 朝比奈義秀を巴か子とせる定説は誤也
- 義秀曽我時致と草摺引せしと云も誤あるが如し
- 朝比奈義秀鬼島にわたると云は誤也
- 小栗判官兼氏か事跡には誤あり
- 松浦佐用姫望夫石になりたりとは附会也
- 松浦佐用姫の事跡は実際也
- 我正史たる日本紀にある浦島子蓬莱に往来せしと云説には附会あり
- 源義家貞任の女を妾とせしも擒となりし事なし
- 安倍と松浦と同姓なりとは誤也
- 八幡太郎義家鳴弦の説は誤也
- 鎌倉権五郎景正鳥海弥三郎に眼を射られ答の矢を射返したりとは誤也
- 源頼政鵼を射て菖蒲前を賜はれりとは妄説也
「国立国会図書館デジタルコレクション」より
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書名 |
史学俗説弁 |
著作者等 |
井沢 蟠竜
広池 千九郎
廣池 千九郎
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書名ヨミ |
シガク ゾクセツベン |
出版元 |
史学普及雑誌社 |
刊行年月 |
明26.10 |
ページ数 |
83p |
大きさ |
20cm |
NCID |
BA60295267
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全国書誌番号
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40011558
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言語 |
日本語 |
出版国 |
日本 |
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