1980年代から2000年代までの期間を中核とする通商産業省の商務流通政策を取り扱う。戦後日本の流通政策が、振興政策と調整政策の二本柱を表裏一体のものとして発展しつつ、やがて調整政策が姿を消していく中で、新たな地域社会の問題をも包含しながら流通政策の枠組みが大きく変わっていく過程を描き出すほか、通商産業省の中で、商務流通グループとして流通政策とともに一体的に行われてきた政策について分析・記述する。具体的には、「消費者行政及び商一般」「サービス産業」「商品取引所」「博覧会」を取り上げる。
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