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武士道百話
原慶吉 著
[目次]
- 目次
- 一 忠 / 2
- 七たび人間に生れて朝敵を滅さんことを期したる楠公兄弟 / 3
- 死せは当に厲鬼となりて此賊を滅さんと叫びたる張巡 / 5
- 村上義光父子の忠死、護良親王を落し奉る / 7
- 君の危急を救ふて火中に葬られたる漢の紀信 / 10
- 決死よく重囲を脱して使命を全ふしたる鳥居強右衛門 / 11
- 一人一騎の赴くものなし、吾則ち殉ぜんと叫びたる文天祥 / 15
- 二 気節
- 松平信綱幼時よく其主の非を告げず / 18
- 貫高栲間に屈せず主の冤を解て後死す / 20
- 武士たるの面目を◇へて孤城を守りし古田助左衛門 / 23
- 旧恩を忘れずして眼中将軍を見ざる加藤清正 / 25
- 小宮山内膳主の不明を恨みずして其難に殉ず / 27
- 顔果郷賊に捕へられ死に至るまで之を罵つて止まず / 29
- 田横義に死して其徒五百人皆な之に従ふ / 30
- 大河内政房苦節を持して八年の歳月を石牢の裡に過す / 32
- 土は己れを知るものの為めに死すの一句予譲を死せしむ / 36
- 河村権七郎旧主の危きを聞き身を忘れて難に赴く / 40
- 死は武臣の分なりと叫びて斬られたる彦章の節 / 42
- 荊軻一朝の知遇に感じて秦廷に斃る / 44
- 此に至り死あらんのみと文天祥正気の歌を作る / 46
- 箕子諫て聴かれず君の悪を顕はさんことを恐れて去らず / 49
- 将士の粒食せざるを思ひ饗を受けぜりし南霽雲 / 51
- 三 孝
- 阿新丸年十三にして父の讐を報ず / 54
- 虞舜至孝にして帝位を得たり / 55
- 貧僧戒律を破つて病母の為めに魚を捕ふ / 56
- 閔損の孝よく継母を悔悟せしむ / 58
- 至孝天に通じて酒泉湧く / 59
- 四 礼 / 59
- 三浦義村礼を厚んじ列序を長者に譲る / 60
- 遽伯玉暗中と雖も礼を癈せず / 61
- 藤原三守馬を下りて諸生に礼す / 63
- 五 勇気 果断、剛直、 / 63
- 藺相如強秦の暴威に屈ぜず璧を全ふして還る / 64
- 那波活所極言して君の非行を矯む / 67
- 民のなげきを顧みる可しと直言せし井伊直孝 / 70
- 杉田壱岐死を決して君を諫む / 72
- 左儒権威に屈せず正義を持して死す / 75
- 陛下は桀紂の主なりと直言せる漢の周昌 / 76
- 後藤又兵衛の果断よく諸将の逡巡を励ます / 78
- 伏波将軍老て益々壮に屍を馬革に裏まんことを期す / 80
- 妻をも人に貸し給ふやと家康を罵りし本多作左衛門 / 82
- 郭子儀単騎賊窟に入りて之を降す / 83
- 柴田勝家決死の意を示して大に敵を破る / 85
- 六 智慮 先見
- 本多忠勝の智慮よく家康の犬死を免れしむ / 88
- 久しく尊名を受くるは不祥なりとし官を去りたる越の范蠡 / 89
- 太田道灌の用意将軍義政の侮辱を免る / 91
- 血を以て秦王に濺がんと叫びて趙王の屈辱を免れしめたる藺相如 / 93
- 七 高潔 / 95
- 天野康景非理に屈せずして俸禄を棄つ / 96
- 魯仲連の意気趙をして秦の屈辱を免れしむ / 98
- 糟糠の妻は堂より下す可からずと云ひて宋弘君寵を辞す / 100
- 斉の王蠋自ら縊れて二君に事ふることをなさず / 101
- 成瀬隼人節を守りて高禄を受けず / 103
- 八 優雅 / 105
- 薩摩守忠度死に臨むも猶歌道を棄てず / 106
- 毛利元就連歌に感じて敵の囲を解く / 109
- 高倉天皇の寛仁、仕丁の罪を間ひ給はず / 111
- 九 寛仁
- 井戸正朋領民を救恤して自刃す / 113
- 荘王の寛仁死を致すの臣を得たり / 114
- 茶坊主正斉主の寛仁に感じて其急に殉ず / 116
- 信陵君無忌よく士に下りて之に礼す / 118
- 久世大和守料理人の過失を庇護す / 120
- 釈無南冤罪を甘度して平然たり / 121
- 一〇 度量 / 123
- 上杉謙信の雅量@を甲信に送りて敵の窮乏を救ふ / 124
- 仁信智勇厳其一を関かば不可なりと断じたる岳飛将軍 / 126
- 羽柴秀吉の度量と小早川隆景の先見 / 128
- 周亜父の軍令厳として皇帝を畏服す / 131
- 漢高祖よく人を用ゐて天下を得たり / 133
- 一一 節倹 / 135
- 貧苦を忍びて駿馬を求めしめたる山内一豊の妻 / 136
- 青砥藤綱五十銭を費して十銭を得たり / 139
- 明の太宗先訓を守りて粗服に甘んず / 140
- 黒田孝高節約して友の急に充つ / 141
- 土井利勝の節倹と主命を重んじたる大野仁兵衛 / 142
- 一二 忍耐 / 144
- 獣あしらひにせられて良く忍耐せし大石良雄 / 145
- 大納言行成、殿上に@を打落されて平然たり / 150
- 韓信、淮陰少年の侮辱を甘受す / 150
- 一三 明断 / 151
- 威武に屈せざる大岡忠相の明断 / 152
- 石奢自刎して忠孝を全ふせんとす / 153
- 邦家を思ふて能く廉頗の侮辱を忍びたる藺相如 / 154
- 下吏に罪を負はしむるは道にあらずと自ら刑せし晋の李@ / 156
- 一四 勉強
- 源義家大江匡房に就きて兵法を学ぶ / 159
- 匡衡刻苦勉励して漢の亟相に進む / 160
- 塙保己一の勉励群書類従を編む / 160
- 事をなすは勉強にあるのみと云ひし董仲舒 / 162
- 一五 貞操
- 袈裟御前死して貞節を全ふす / 164
- 趙元楷が妻崔氏節を守りて賊の為めに射殺せらる / 167
- 白貞姫貞操を守りて呉王の聘を辞す / 170
- 富田信高の妻、夫の死を聞き男装して奮戦す / 171
- 姜后宣王の晏起を諫めて政を励ましむ / 172
- 静御前貞節を守りて威武に屈せず / 172
「国立国会図書館デジタルコレクション」より
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書名 |
武士道百話 |
著作者等 |
原 慶吉
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書名ヨミ |
ブシドウ ヒャクワ |
出版元 |
東京滑稽社 |
刊行年月 |
明44.9 |
ページ数 |
174p |
大きさ |
22cm |
NCID |
BA42958613
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全国書誌番号
|
40004057
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言語 |
日本語 |
出版国 |
日本 |
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