核兵器による全面戦争の恐怖、環境汚染による公害、ベトナム戦争など、人類の危機がさまざまな局面で顕在化した1960年代。その時、動き始めた学生運動・市民運動に関わってきた、吉川勇一、原田正純、最首悟、山口幸夫。同時代をともに過ごした彼らにとって忘れがたき人物たち。小田実、早川康弌、石牟礼道子、所美都子、高木仁三郎の軌跡を取り上げながら、自らの体験を若い世代へ向けて生々しく語った。慶應義塾大学経済学部で2010年に行われた連続講義「現代社会史1960年代「いのち」の記憶」の記録。
「BOOKデータベース」より