アメリカの政治の歴史を通じて、常に人種は大きな影響力をもつ要素のひとつであった。そして、人種がアメリカの政治に作用するとき、その度合いを決めたのは必ず宗教であった。そのため、人種と宗教とのからみ合いは、アメリカ国民にとってもっとも根が深く、絶えることのない道義上の課題となっただけでなく、もっとも広範囲かつ長期にわたって、政治に決定的な影響を及ぼした。その経過を、南北戦争や公民権運動などの転換期に焦点をあてつつ、歴史パノラマとして構成する。アメリカ宗教史研究の第一人者による、画期的なアメリカ政治史。訳者による詳細な解説を付す。
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