国家神道と日本人

島薗進 著

戦前、日本人の精神的支柱として機能した「国家神道」。それはいつどのように構想され、どのように国民の心身に入り込んでいったのか。また、敗戦でそれは解体・消滅したのか。本書では、神社だけではなく、皇室祭祀や天皇崇敬の装置を視野に入れ、国体思想や民間宗教との関わりを丹念に追う。日本の精神史理解のベースを提示する意欲作。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 国家神道はどのような位置にあったのか?-宗教地形(「公」と「私」の二重構造
  • 「日本型政教分離」の実態
  • 皇室祭祀と「祭政一致」体制の創出
  • 宗教史から見た帝国憲法と教育勅語
  • 信教の自由、思想・良心の自由の限界)
  • 第2章 国家神道はどのように捉えられてきたか?-用語法(国家神道の構成要素
  • 戦時中をモデルとする国家神道論
  • 神道指令が国家神道と捉えたもの
  • 皇室祭祀を排除した国家神道論を超えて)
  • 第3章 国家神道はどのように生み出されたか?-幕末維新期(皇室祭祀と神社神道の一体性
  • 新たな総合理念としての皇道論
  • 維新前後の国学の新潮流
  • 皇道論から教育勅語へ)
  • 第4章 国家神道はどのように広められたか?-教育勅語以後(国家神道の歴史像
  • 天皇・皇室崇敬の国民への浸透
  • 国家神道の言説をつけていくシステム
  • 下からの国家神道)
  • 第5章 国家神道は解体したのか?-戦後(「国家神道の解体」の実態
  • 神社本庁の天皇崇敬
  • 地域社会の神社と国民
  • 見えにくい国家神道)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 国家神道と日本人
著作者等 島薗 進
書名ヨミ コッカ シントウ ト ニホンジン
シリーズ名 岩波新書 新赤版1259
出版元 岩波書店
刊行年月 2010.7
ページ数 237p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-00-431259-8
NCID BB0266033X
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全国書誌番号
21810966
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言語 日本語
出版国 日本
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