犬の名前は、コスモス。たくさんの犬たちといっしょに、川原のコスモス畑に捨てられていた。まっ白で小さくて、弱々しいコスモスは、弟の理久にどこか似ている。「そういう犬は、飼いづらいですよ」コスモスはアルビノという障害のため、全く耳が聞こえなかったのだ。そんな獣医さんの言葉や、まわりの心配をはねのけるように、わたしと理久と、コスモスとの日々が、始まった。障害のある1匹の子犬とのふれあいが、家族のきずなを深めていく感動の物語。角川学芸児童文学賞受賞作品。日本動物愛護協会推薦図書。
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