源氏物語の基礎的研究 : 紫式部の生涯と作品

岡一男 著

[目次]

  • 目次
  • 緖言 / 1
  • 序說 源氏物語とその社會的地盤 / 1
  • 一、 源氏物語の文藝史上の地位 / 2
  • 二、 源氏物語の構想と藝術價値 / 8
  • 三、 一條朝の文藝文化と社會的地盤 / 12
  • 第一部 紫式部の周邊と生涯 / 33
  • 一、 紫式部の家系及び家族-遺傳と天賦- / 34
  • (1) 紫式部の家系 / 34
  • (2) 紫式部の一門-權中納言兼輔・雅正・爲賴・爲長 / 35
  • (3) 紫式部の父、藤原爲時とその家族 / 39
  • (4) 紫式部の弟、藤原惟規-『藤原惟規集』- / 52
  • (5) 紫式部の弟、惟通、定暹ら / 59
  • 二、 紫式部の少女時代及び文藝的環境-越前への旅行- / 61
  • 三、 紫式部の結婚生活-藤原宣孝とその性格- / 73
  • 四、 紫式部の寡居生活-源氏物語の創作とその精神分析- / 81
  • 五、 紫式部の宮廷生活-中宮彰子・藤原道長及び交友たち- / 99
  • 附證 紫式部の宮仕の年代に就いて-併せて紫式部の呼稱を考へる- / 117
  • 六、 紫式部の晩年の生活-その死の前後と遺兒大貳三位- / 132
  • 附證 紫式部の歿年に就いて-『平兼盛集』を新資料として- / 143
  • 第二部 紫式部の作品(上)-『紫式部集』と『紫式部日記』- / 171
  • 一、 『紫式部集』の本文の成立とその文藝的價値-歌人としての紫式部- / 172
  • 二、 『紫式部日記』までの日記文藝 / 187
  • (1) 日記文藝の發生と初期の作品-『土左日記』『伊勢集』- / 187
  • (2) イヒ・ロマンとしての『蜻蛉日記』 / 201
  • (a) 著者道綱母と執筆動機 / 201
  • (b) 『蜻蛉日記』の藝術構成 / 205
  • (c) 『蜻蛉日記』の成立年代と文藝環境 / 217
  • (d) 『蜻蛉日記』の資料 / 230
  • (e) 『蜻蛉日記』の文藝性-心象的描寫・短篇小說的手法- / 232
  • (3) 『いほぬし』『多武峯少將物語』の成立過程とその文藝的價値 / 238
  • (4) 『枕草子』の文藝精神 / 251
  • (a) 淸少納言、『枕草子』創作過程 / 251
  • (b) 淸少納言と紫式部との文藝的對峙 / 265
  • (5) 『和泉式部日記』のイヒ・ロマン性 / 280
  • (a) 『蜻蛉日記』の後繼者 / 280
  • (b) 和泉式部の生涯と歌壇的閲歷 / 281
  • (c) 『和泉式部日記』の內容・特質-紫式部の和泉式部への批判- / 298
  • 三、 『紫式部日記』の原形とその成立年代 / 310
  • (1) 『紫式部日記』の傳來と原形論 / 310
  • (2) 『紫式部日記』の成立年代 / 328
  • (3) 『紫式部日記』の執筆事情 / 332
  • (4) 『紫式部日記』と『日記歌』との關係 / 338
  • 四、 人間記錄としての『紫式部日記』の價値 / 351
  • (1) 『紫式部日記』の二重性格 / 351
  • (2) 紫式部の同性批評と自己反省-特に齋院中將及び赤染衞門にたいする批評について- / 352
  • (3) 紫式部の性格とその社會的態度-無言抵抗・鬪魂・現實無力感- / 375
  • (4) 紫式部の宗敎的思想-覺運・源信の淨土思想- / 381
  • (5) 『紫式部日記』の日記文藝史上の地位-外返照と內返照との思惟における統一- / 386
  • 第三部 紫式部の作品(下)-『源氏物語』のイデーと形態- / 395
  • 一、 『源氏物語』の基本形態、制作年代及び創作過程-外部徵證による成立論- / 396
  • 二、 『源氏物語』のテーマ・構想・構成-內部徵證による成立論- / 414
  • (1) 原初形態と作者の問題 / 414
  • (2) 執筆卷序・闕卷・擬作の問題 / 436
  • (a) 「桐壺」 / 436
  • (b) 「かがやく日の宮」 / 453
  • (c) (「帚木」)「玉鬘」系後記說 / 464
  • (d) 「若紫」幷、「須磨」「明石」 / 477
  • (e) 「藤裏葉」結末說 / 482
  • (f) 「雲隱」結末說及び否定說 / 494
  • (g) 「匂宮」「紅梅」「竹河」 / 501
  • (h) 「宇治十帖」、附「夢浮橋」中絶說 / 512
  • (3) 幷の卷發生と卷數異說 / 551
  • 三、 『源氏物語』の世界・素材・體驗-准據・モデル・源泉による成立論- / 560
  • 四、 『源氏物語』の傳統性と獨創性 / 572
  • (1) 『源氏物語』の長篇小說的構築 / 572
  • (2) 『源氏物語』の舊辭的・物語的傳統とその超克 / 578
  • (3) 『源氏物語』の文體と方法 / 588
  • (4) 小說作家としての紫式部-結語-ロマンからヌウヴエルヘ- / 593
  • 索引 / 607

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 源氏物語の基礎的研究 : 紫式部の生涯と作品
著作者等 岡 一男
書名ヨミ ゲンジ モノガタリ ノ キソテキ ケンキュウ : ムラサキ シキブ ノ ショウガイ ト サクヒン
出版元 東京堂
刊行年月 1954
ページ数 607p
大きさ 22cm
NCID BN04695329
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
54001525
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想