植木朝子 著
平安末期に大流行した歌謡、今様とはなにか。熱狂的に今様を愛好した帝王・後白河院の編んだ『梁塵秘抄』の世界は、当時の新たな世相を反映して、極楽往生をとげた極悪人に関心を寄せ、地獄を訪う地蔵を頼む信仰心、都のファッションや新奇なものを追う好奇心、動物や昆虫までも愉快な仲間とみなす童心にあふれていた。現実を明るく謳歌する自由でゆたかな歌謡の世界から、中世の躍動する精神が見えてくる。
「BOOKデータベース」より
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