山田琢 著 ; 山辺進 編
『墨子』は墨家集団の創始者である墨子とその門人の思想を伝えるものである。現存は五十三篇で、平等博愛の高唱・侵略戦争の否定・節倹と勤労の実践・人材登用における門戸開放等、現代に通ずる進歩的主張がなされている。いずれも庶民的な生活感情に立った主張で、当時の社会の盲点を鋭く衝き、紀元前に、近代的精神を志向した特異の書として再評価されている。本書では「思想」「論理学・科学知識」「墨子の言行録」「攻城への守禦法」等の観点から、その概略を示した。
「BOOKデータベース」より
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