群は可逆な数学的操作をいくつも集めて考察しようとするとき自然に生ずる構造であり、数学のあらゆる分野に現れて用いられるとともに、物理や化学などにも応用されている。群の構造に関する基本的な知識に加え、群を生き生きと活動させる群の作用と表現について、例を通して実感を培いながら学ぶのが第3章までの目標である。最終章では、有限単純群の分類およびその過程で発見されたMonsterと呼ばれる群とmoonshineという興味深い現象を紹介する。岩波講座『現代数学の基礎』からの単行本化。
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