内田百間 著
「八月十五日水曜日。今朝の放送は天皇陛下が詔書を放送せられると予告した。誠に破天荒の事なり。正午少し前、上衣を羽織り家内と初めて母屋の二階に上がりてラジオの前に坐る。天皇陛下の御声は録音であったが戦争終結の詔書なり。熱涙滂沱として止まず。」昭和十九年十一月一日から昭和二十年八月二十一日まで、アメリカ軍の激しい空襲により、東京が火の海となり、灰燼に帰するまでの惨状を克明に記録しつづけた戦時日記。
「BOOKデータベース」より
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